ただ、私がキレるには訳がある。
理不尽なこと、裏切り、感謝の言葉や謝罪の言葉が言えないヤツ・・・
そういうことに関しては
相手が男であろうが目上であろうが、見境がなくなる。
ある時、彼の親友と私の親友が、私と彼を仲介して付き合いだした。
いわゆる『恋のキューピッド』ってやつだ。
そのカップルと私と彼で、あるショッピングモール街を歩いていたときだ。
私と彼は前を歩き、その後ろを友達カップルが歩く。
それぞれ会話が盛り上がる。
すると、突然後ろで
ドン!!
カン!!
と音がし、
私の足に冷たい感触が飛んできた。
ん?
と思い、後ろを振り返ると、
私達と友達カップルとの間に、
一人のオヤジがうずくまっていた。
オヤジはリンゴジュースの缶を拾っていた。
あ、これはこのオヤジの飲んでたもので、
落とした時に、私の足や服へとジュースが跳ねたんだ。
私達は皆立ち止まった。
立ち上がったオヤジから
『すみません』
という言葉が出るものだと思ってた。
しかし、そのオヤジは
『はい、どうもどうも』と言いながら、遠くへ走っていく。
・・・・
は?は??
はぁ???はいはいどうもどうも?????????
なんでそんなに軽い訳???????????
プッチ──ン(▼д▼)
次の瞬間私は
『おいオヤジ!!!!!おめぇ謝れよ( ゚Д゚)ゴルァ!!!!!!!』
と怒鳴っていた。
100m程先にいたオヤジに向って。
ショッピングモール内の買い物客の視線が、私に集中。
オヤジはそのまま逃げるかと思ったのだが、私達のところへ走って戻ってきた。
戻ってくるなり
『いやいや、ジュース落としちゃったんですよ
アハアハ(´▽`*)』
と言う。
謝罪の言葉が無い。
『おめぇ、アハアハ(´▽`*)、じゃねぇだろ。こっちはジュース被ってんだよ』
と言った。
すると、そのオヤジは
『いやね、私の後ろから来た人がね、私の肘にぶつかって行ったんですよ。
見てたでしょ?
ね?ね?』
と言いながら、友達カップルを味方にしようとした。
友達カップルは
『知らん』
と言った。
『何言い訳してんだよ?言うべき言葉があんだろ???』
『てか、俺にもジュース掛かってんだけど。』
彼氏が言う。
『でもね、後ろから来た人がね・・・アハアハアセアセ』
これの繰り返し。
なんて扱いづらいキャラだ。
返ってくる言葉がやたらフニャフニャだ。
謝罪の言葉は出てこない。
『ゴメンナサイの一言も言えねぇのか?』
私がオヤジと口論していたその時だ。
慌てながらしゃべるオヤジの口から、私の胸へ何かが飛んできて
落っこちた。
ん?
と思って下を見ると、
30分ほどは噛んでいただろうと思われるガムのかたまり。
いや、ジュースを飲みながら噛んでいたガムだから、固かったのかもしれない。
私は唖然とした。
『あ、
ごめんなさい。とにかく、肘にぶつかられてジュースこぼしたんで。じゃ!』
と言い、オヤジはサッサと走って逃げていった。
しばらくは状況把握ができず、
頭の中が混乱した。
理解したときには、すでにオヤジの姿は無かった。
ごめんなさいをまとめて言われた?
それともガムのことだけ??
ジュースは引っ掛けられるわ、唾まみれのカッチンカッチンのガムは飛んでくるわ・・・
なんかもう・・・
核ミサイル投下された気分でしたわ。『今の若いヤツは・・・』
とか言うけど、
なってない大人もいるよなぁ・・・。
最終電車の中で、酔っ払いのオヤジに絡まれたコトもありましたわ。
状況的には
『電車男』のエルメスタンの隣に彼氏が座ってるバージョン。
あ、私エルメスタンねwその電車はあまり混んではいなく、
周りは女の人が数人、それに2人組のサラリーマン風の男性がいた。
酔っ払いのオヤジは、
最初オヤジの隣に座ってイチャイチャしてたカップルに文句を言っていた。
『まったく場所も考えないでベタベタしてんじゃねぇよ。
おい、聞こえてんのか?』
しかし、そのカップルは本気で二人だけの世界に入り込んでいたようで、
オヤジの言う事に全く気づかない。
まもなく電車は停車し、カップルは降りていった。
オヤジは私達の向いに座っていて、今度は彼氏に絡んできた。
しかし、ここでキレたのも私w
『最近の若いもんは、携帯カチャカチャいじりやがって。うっとおしいぞ!!大体なんだその髪は!?』
その言葉に
『お宅の方がうっとおしいんですけど。普通電車の中で酒なんか飲んでんじゃねぇよ。迷惑なのは明らかに彼よりお前。いい大人が視線感じない訳?会社で家庭で何があったか知らないけど、人に当たらないでくれる?だいたい人の髪のこと言う前に、お宅の
髪の毛が乱れ放題なのに気づけよ。
そして靴は履けよ。』
と言った。
周囲が皆うなづく。
意外にも、周りが皆味方についた。
『全く迷惑よねぇ』
とおばちゃん組が援護。
『次の駅で降りろ』
とサラリーマン風のお兄さん達が援護。
オヤジは次の駅で降ろされたのだが、実は私達もその駅で最終接続電車に乗り換え。
サラリーマン風のお兄さん達がその駅が自宅からの最寄り駅だとのことで、
ベロベロに酔ってホームに降りたオヤジを抑えててくれてたのだが、
オヤジは私達の乗った電車に、
ドアが閉まる直前に飛び乗ってきた。
満員だったため、オヤジとは
ちょお近距離。無理矢理電車に乗ったオヤジは、
やたら変な体勢になってしまっていて、
膝が曲がっていた。
そのせいか、ヒールの高いブーツをはいていた私は、身長がオヤジに勝っていた。
終始彼と私でそのオヤジを見下ろしていたせいか、
オヤジは何も言わず、悔しそうな顔をして次の駅で降りた。
ドアが閉まった後、オヤジの口が
『バーカ』と言ってました。
ドアがも一回開いたら、追っかけてたかも知れません。
ヒールで走るのは得意でしたからw
気にしないでシカトしてれば楽なんだろうけど、
なんかね、こういうことには思わず口が出てしまうんですよ私。
別に元ヤンでも現役でもないんだけど。
いや、よく勘違いされるんですけどね。
アイツを怒らせたら止めようがないってのは、よく言われてるらしいです。
こないだも、終日禁煙の駅のホームで、
普通にタバコ吸ってる人がいて。
『ここ禁煙ですよ』
と言った。
本当に知らなかっただけのようだったけど。
私自身タバコは吸うので、煙はなんとも思わない。
でも、『終日禁煙』と表示があるのには、
それなりの理由がある訳で。
禁煙と分かっている場所で、人様に迷惑掛けるのはねぇ。
吸うなら最低限のルールやマナーは守ってもらわんと。
ポイ捨てする人も嫌いです。
よく考えると、このご時世、殴られても刺されていない私って奇跡なのかも。
あ、普段はいたって温厚ですw