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2005年10月22日 [19:55] AV女優になる前のお話 

3度目の中絶

ある時、些細なことがきっかけで、
私は彼氏と別れた。
彼の中で、どんな形でも私が他の人の体を受け入れたことを、
ずっと考えていたんだろう。

彼は少しの荷物だけ持って、一緒に暮らした家を出た。

私は彼が好きだった。

忘れられなかった。

今考えると、彼は中身のいい男とは、
とてもじゃないが言えないと思う。


彼もまた、別れても私のことを思ってくれていた。


数日後、やっぱり思いが断ち切れず、
私と彼はヨリを戻した。


彼は、私と離れた数日間の間、
ホストになっていた。


彼の夢は、ミュージシャンだった。

デビューする知り合いが、その店を辞める為、
彼は替わりにホストにさせられた。


させられた・・・と言っても、無理矢理だったわけでもないと思うし、
自分の意志で、ホストになったことには違いない。



私は、彼にホストを辞めるように頼んだ。



でも、一度入ったからには、
辞めるときには代わりの男を入れなければいけない、と言うルールがあった。


彼は、同棲を始めてからは、音楽活動ばかりであまり仕事をしなかったので、
仕事を始めてくれただけでもマシかな、と思うようになった。


それからしばらくして、
私はまた妊娠した。


彼に話した。


前みたいに、

堕ろせ


って言うかな・・・。


でも、彼は


『産んで』


と言ってくれた。



音楽活動を辞める気も無いし、
でも、お前を傷つけるのはもう嫌だから。



そう言ってくれた。



嬉しかった。



ホストの仕事は、給料が少ない。


『売り掛け』と言って、
客が飲んだ代金を
『後で払う』と言い、その代金は
働いた給料の中から差し引かれる。


私もつわりがひどく、働くことが難しかった。



こんなんで、子供を養っていくことができるのかな・・・



そう考えたりもした。



お腹はどんどん大きくなっていった。


でも、検診に行くお金が無かった。




そんなある日、彼が仕事から帰ってくると、
酒で酔っているとは思えないような目つきをしていたのに気づいた。

前からたまにそんな目をしていることや、
彼の息の匂いが気にはなっていた。


でも、私はそういう世界が全く分からなかったので、
『飲みすぎたんだろう・・・誰かのタバコ貰ったんだろう・・・』
と思っていた。



携帯を取ろうとした彼のポケットから、何か落ちた。




問いただしたらマリファ○だった。




多分覚醒○もやっていたのかも知れない。







そのとき、彼の携帯に、店の従業員から電話が来た。


私は彼の携帯を取り上げ、

『てめぇらふざけんじゃねえ。店で何やってんだよ!?
女相手に酒あおってるだけかと思って我慢してたらこれかよ!?
人の彼氏まで巻き込むんじゃねえ』


と言った。



『店長いるんだろ!?店長出せ!!』




と言った。




そして、そういう類のコトを辞めるつもりがないなら、
彼氏を店に雇うなと言った。


彼らは

『すみません。もうしないんで。』

と言った。





私は彼が仕事を始めてくれたことが嬉しかった。

それがホストって仕事であっても。




でも、こんな形で裏切られた。




彼を何度も殴った。



蹴りも入れた。







多分妊娠7ヶ月に入った頃、彼と一緒に彼の実家に行った。


親には話してくれていると思ってた。



彼の親は驚いていた。



そして、




『とてもじゃないけど応援できない。
○○が、子供を育てていく覚悟があるようには、とても思えない。
子供は諦めなさい』


そう言われた。



それでも彼は、その場で
『いや、絶対に育てて見せる』

そう言ってくれた。


この時、初めて彼が親に意見をしているところを見た。



私は彼の家を後にした。




その日の夜、彼から電話が来た。



『やっぱり、親になる自信ないから堕ろして欲しい』



そう言われた。




何で・・・。



もう中絶できない大きさまで育ってるのに・・・。


何で今になってそんなこと言うの・・・・。


私は泣いた。

彼も泣いていた。






私は自分の両親に話した。


返ってきた言葉は




『子供を産むことも、彼と付き合うことももう諦めなさい。』




私は涙を止めることができなかった。




母の持っていた本を読んだ。


妊娠と出産の本。



産みたい。

でも、私の精神は脆いってこと、自分が一番分かってた。




孫の誕生って、親は喜ぶものだと思っていた。



でも、子供ができたことに、
周りは皆ため息をついた。



彼を好きだという気持ちと、
彼を恨む気持ちとが、私の中でぐちゃぐちゃになった。



次の日、親に無理矢理病院に連れて行かれた。


親は
『中絶してください』
と言う。

先生は
『中絶できないことは無いけど、本当はもう中絶してはいけない大きさなんですよ(怒』

と言う。

私は
『堕ろしたくない』
と言う。

『それぞれの事情があるし、立場的には意見はできないけど、子供はね、できたから産む、なんて、そんな簡単な気持ちで産んではいけないんだよ。一人で育てていけるだけの経済力があるの?』
と先生が言う。


とにかく、親子でもう一度話し合うように言われ、帰された。



話し合いは何日も続いた。



彼にも何度も連絡した。


でも、彼の気持ちは変わらなかった。




いっぱい考えた。



彼がいつからあんなものに手を出し始めたか分からない。



祝福されないで産まれてこようとしている子が、
今私のお腹で育ってる。


私はその子に何をしてあげられる?


父親もいない。

おじいちゃん、おばあちゃんもいない。

こんな精神状態のまま出産して、
私は子供をかわいがれるの?















私は中絶のために、あの病院へ母と行った。


胎児が大きいため、手術は入院して行った。


子宮口を広げるため、植物の茎を子宮口に入れる。


時間を掛けて子宮口を広げる。




入院中、ずっと泣いていた。



その病院には、私の先輩のような存在のお姉さんが働いていた。



そのお姉さんが、手術当日に私の病室に来た。




『赤ちゃん、動いたでしょう?』




あ・・・
あのぽこぽこした感じ、何だろう?って思ってた。
これが胎動なんだ・・・。




また涙が溢れ出た。







処置室に移動した。



赤ちゃんが大きくなっているため、
器具などで掻き出すことができない。

そのため、自分で陣痛を起こすようにと言われた。



『お腹を上から下まで、こうやって強く押してね』


『陣痛が来たら、いきんでね』



淡々と言われる。




そう、出産のような状況で、子供を堕ろすのだ。





私はそうやって、自分の手で子供を葬った。












私は自分を責めた。




























Re Comments.

『承認待ちコメント』 
このコメントは管理者の承認待ちです
2016/01/11(Mon) 18:49:40 | | さん #[ Edit.]
『承認待ちコメント』 
このコメントは管理者の承認待ちです
2015/10/06(Tue) 17:23:24 | | さん #[ Edit.]
『承認待ちコメント』 
このコメントは管理者の承認待ちです
2012/02/12(Sun) 05:59:12 | | さん #[ Edit.]
『』 
私が妊娠5ヶ月の時に、仕事やめて引きこもり。やっていけるの?と聞いたら、自信無いなんて言うから。じゃあ堕ろす?って聞いたら、うんってうなずいた。私は水商売から上がって、老人介護の仕事していたんだけど。1日だけ休んで手術した。火葬場は私と私の父が行った。私の父は、「彼にも見せたかったな。この子の骨。産まれてこれなかったけど。ワシの初孫だったんだよな。」
彼とは1度別れて、数年後結婚したけど。その時の子は、けい留流産。彼は同じ様な生活と生活が続いていたから1年で離婚しました。

今は、2度目の結婚で息子も産まれ幸せです。
2009/03/09(Mon) 19:23:33 | URL | 同棲3年した昔の彼さん #-[ Edit.]
『』 
・・・泣きそうになりました。

その想いは届いてますよ、きっと。
2008/09/20(Sat) 09:53:27 | URL | ねずみさん #-[ Edit.]
『』 
AVだ… 他の男と…
人を信じない…
あんたは10発殴られても、まだまだ殴られれるべき女だよ
子供をおろせと言われたのも当然
あんたには信憑性がまったくな
我慢してる男の方が、よっぽど辛い
あんたは人間じゃないから、殴られても痛くないはず
AVでなきゃ世間を渡れない、男泣かせの負け犬の女だから仕方ない…
AVの仕事を知っていても黙ってる彼の気持ち…
それでもやめないあんたあんたを殺して抱きしめてやりたいでしょうね
口には出さなからこそ、その怒りを、別の事で、あんたに人間らしく、女らしく生きてほしいから、殴ったんだ
2008/05/24(Sat) 17:23:56 | URL | NONAMEさん #-[ Edit.]
『』 
あんた最低だよ
2008/05/24(Sat) 17:11:03 | URL | NONAMEさん #-[ Edit.]
『ケニー殿』 
私も、あの時のことはずっと忘れないと思う。
ある映画のキャラクターのぬいぐるみを、中絶後に買ってるんです。私の中に宿って生まれて来れなかった赤ちゃんの『代わり』というか…。
みんな洗ったりして、だいぶボロボロになっちゃったけど、今でも大切に持っている彼との唯一の思い出であり、一生手放してはいけない『分身』ですね。


2008/04/25(Fri) 02:33:27 | URL | 裏さん #-[ Edit.]
『』 
何度読み返しても、この中絶に関する投稿は心が締め付けられる。
裏おんなさんは本当に苦労されてる。
俺には文字だけでもこんな気持ちになるのに、
自らの身に起こると考えるだけでも想像を絶する
経験。
恐らく?解かんないけど色々推測すると同年代だと思うけど、俺の経験不足から言葉がでません。

2008/02/20(Wed) 22:25:13 | URL | ケニーさん #-[ Edit.]
『』 
うんうん。
2005/10/24(Mon) 22:45:32 | URL | ぅさん #-[ Edit.]
『』 
自立・・・確かにそれも一理あり、ですね。でも、経済力が無くたって、びんぼー生活だって、子供を育てている家庭も多いことを考えると・・・やっぱり『経済的な自立』より、『精神的な自立』の方が大きいかな、とも思う。
精神的な自立ができていれば、私もそのときそのときで、たとえ一人ぼっちでも出産していたと思うし。
若さゆえに中絶を選択する人、若さゆえに出産を選択する人・・・どちらにしても、いくつであっても、結婚・出産は人生の分岐点ですから。そこで出産を選択できる人、そんな人が増えて欲しいなって思います。
私に限らず、中絶で傷ついた女性は多いと思う。
SEXはいけないことじゃない。
けど、気持ちいいだけの行為ではない。女性も男性も、SEXには気持ちよさの代償があるってこと、忘れないで欲しい。
女性側も男性側も、きちんと考えて欲しいですね。
ちゃんと避妊してね。(人の事言えない立場)

2005/10/24(Mon) 09:31:24 | URL | 裏おんなさん #-[ Edit.]
『覚悟』 
子供を生み育てる覚悟ってのは、自分としては、「自立」が一つのきっかけになると思っていますね。
簡単に言えば、それなりの経済力です。自分+αが食べていける最低限の経済力が無ければ、自分は、生んで貰おうと思わないし、作ろうとも思いませんね。
だから、子供を生むならお金が稼げると確信してからだと思います。
あくまでも、ボク個人の意見です。

あと、結婚もやはり契機になるのでは。結婚して無いと、男は堕ろせと簡単に言えてしまう思います。そんなこと無い人も居るので何とも言えませんが、自分の友人は・・・。
それは、やはり男にはリスクが無いからでしょう。身体を壊すわけでは無いので。むしろ、生んだ時のリスクを考えてしまうのだと思います。
お金の事や、自分の時間が減る事を考えてしまう。
でも結婚してたら、男もおろせとは言わないのでは?子供が生まれる事も前提にしている訳ですから。結婚すると言うのはある意味、自立しているわけでもありますしね。

なんだか巧く伝えられなかった気がします。申し訳ないです。一つの意見として聞いて貰えればと思います!
長々と失礼しますた。
2005/10/24(Mon) 00:11:30 | URL | muuさん #-[ Edit.]
『muu殿・りょうこ殿』 
>MUU殿

親になる自信なんて、誰もが最初から持ち合わせてるわけなんて無いんだけど、私も彼も、きっとそれを理由にして逃げたのかな?って気がする。
綺麗事言ったって、結局命を切り捨てた訳だし。
私は今でも、水子のお参りに行ってるけど、彼は一度も行ってないと思う。
せめて忘れないでいて欲しいって思う気持ちはあるんだけど、ソコまで考えてあげられるほど、彼は大人じゃなかったみたいです。
悲しいことだけど、そんな彼がなぜか好きだったんだな~・・・。

友達にね、『種が弱かったんだよ』って言われました。
いろんな意味が、この言葉の中に秘められてるって思った。
その一言だけが、救いでしたね。

カウンターは、多分TBテーマ(困ったプレゼント)から来てくださってる方が多いんだと思う。
結構初めの方にカキコんでるから。




>りょうこ殿
コメントありがとうございます。
何がきっかけなのかは分からないけど、女には、できたら産む覚悟って言うのは、常にあると思いますよ?
ただ、相手の言葉次第で揺れ動くものなんだと思う。私は。
女って、基本的に受身な生き物ですから。
結婚って言うのは、本当にタイミングだと思う。
そのタイミングにお互いの気持ちが同じところまで行っていないと、二人揃っての出産や結婚にはたどり着けないと思う。

私は、彼とはそのタイミングに遭遇できなかったんだと思ってます。

どんな形であれ、私は彼と関係がある時に、3度の中絶を経験しましたから、よく言う『運命の人』ではないんだな、って思いましたよ。
そう思いながらもダラダラと付き合ってましたが。
やっぱり期待もしてたし、意地もあったから。見極めなきゃいけない瞬間は、何度もあったのにね。

muuさんがおっしゃってるように、男の人は、お腹を痛めない分どうしても他人事になってしまうところがあるんだと思う。
女には、自分の体の変化で、母親になる覚悟や実感はできるけど、男の人にはつわりもないし(ある男性もいるようですが)、胎動もないし、陣痛や出産の痛み苦しみも分からない。男の人は、子供が産まれた後に、少しづつ父親としての実感が湧くんだそうですよ。
男の人の若いときはやっぱり、周りの友達と遊びたい、とか、自分の好きなようにお金を使いたいって気持ちが先に出ますから。
これが30代ともなれば、周りはみんな結婚してるから、遊んでもらえないし、子供の話とか聞いてると『俺も・・・』みたいな気持ちができる人も多いんだと思います。女も同じ人が多いけど。
必ずしも、付き合った歳月の長さで結婚、にはならないんですよね。
付き合ってすぐに結婚した友達もいれば、7年半付き合ったのに別れた先輩もいますから。
りょうこさんにも、そういう男の人、絶対いると思いますよ。それが今の彼だったら嬉しいですねd(^-^)

長くなってしまいました。






2005/10/23(Sun) 14:22:42 | URL | 裏おんなさん #-[ Edit.]
『』 
今付き合っている彼がいます。
子供を産み育てる覚悟というのは、
いつ、何をきっかけにできるものなのだろうと思います。
たとえば私が明日妊娠したとして、彼はわたしに産めと言うのかおろせというのか、
どちらだろうかと考えるとやはり
おろしてくれ
と言われる気がします。
よく分からないコメントでごめんなさい。
2005/10/22(Sat) 23:05:17 | URL | りょうこさん #-[ Edit.]
う~ん。難しい問題ですよね。
きっとこれからも、その子の事を考えながら生きてゆかねばなら無いでしょうね。
何が幸せかは人それぞれかもしれないけど、我が子の事を考えられる人のもとに生まれてきて、その子は幸せだったのではないでしょうか。
この世に生まれてきても、親に恵まれなかった人も沢山いますからね。

こゆときに、オトコもしっかりせんといかんなと思いますわー。オトコはどーしても、腹を痛めんせいか、他人事になりがちな気がしますからね・・・。
長くなっちゃいました。

そいや、カウンター跳ね上がってません!?
2005/10/22(Sat) 21:18:48 | URL | muuさん #-[ Edit.]
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