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2007年11月25日 [01:03] AV女優になる前のお話 

1通の年賀状。

それからすぐのこと。


私は、亜紀子ちゃんに確認した。


『ひとつ聞きたいことがあるんだけど、いいかな?』



亜紀子ちゃんは、困惑したような顔で私を見上げた。

きっと、雅人のことを聞かれるとでも思ったのだろう。
彼女は、私が雅人のことを好きなことを知っている。


しかし、そんなことは今はどうでもいい。

『中園裕貴って、亜紀子ちゃんのいとこ?』

そう尋ねると、彼女は少しほっとした表情を見せ、
『そうだよ』と言った。









時は流れ、もうすぐ年末。

私は、亜希子ちゃん伝いに
手紙を書いたら迷惑じゃないか確認してもらい、
亜紀子ちゃんに聞いた住所を元に、
裕貴さんに年賀状を書いた。


『コンクールの時はお世話になりました!
うるさくてすみませんでした(笑
お仕事大変でしょうけど、頑張って下さいね!』

その程度だ。

改まってみると、
『かっこいいです』とか『タイプです』なんて、
とてもじゃないけど書けないものだ。

数分しか話してない相手に、
定番の『今年もよろしく』なんて、
それこそ書けないw

第一、私は中学3年生。
裕貴さんは8歳年上。

社会人、しかも公務員から見たら、
ただのクソガキだ。


裕貴さんを好きだという感覚はなかった。
ただ、ある種ミーハーな感覚で、
大人の男性に年賀状を出した。
年賀状を書ける相手が一人増えるだけで
またひとつ大人になれたような気がして
嬉しく感じる年頃だ。



年が明け、3が日をゆうに過ぎた頃、
私宛に一通の年賀状が届いた。


裕貴さんからだった。



飛び上がって喜んだ。



エンピツやボールペンで
『あけおめことよろ
なんて書かれているような、
同級生の男子から貰った年賀状にはない、
文面から感じ取れる誠実さ。
整った綺麗な字。



『明けましておめでとう。
本当に年賀状届いたからびっくりしました。
でも、ありがとう。
元気な子だなあとは思ったけど、
意外に律儀な子で、嬉しいよ。
今年は高校受験だと思います。
僕も経験したけど、
自分の力を出し切れるように、
後から後悔することのないように、
頑張って下さい。』



それはコンクールの時には一度も思わなかった感覚だった。
よく考えれば、私が年賀状を書いたから、
裕貴さんも年賀状を送ってくれたのだろう。
至って当たり前の行動なのだ。
たった一度会っただけの私に対し、
文章を考えるのはさぞ苦痛だっただろうw
おそらく、
『そうだ、亜紀子は今年受験だ!』
そう思い出して搾り出した文章だろう。


でも、それは私の中で
彼が大人の男ということを意識して
彼のことを憧れた瞬間でした。













・・・・続く。

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2007年11月25日 [00:20] AV女優になる前のお話 

空似の恋。

今から書く出来事は、
雅人に当たって、半端に砕けたすぐ後のことだ。
別に雅人のことを諦めたわけではない。


当時私が所属していた吹奏楽部。
吹奏楽部というと、
コンクールやコンテストなんかに
出る機会というのがあって。


部活動中にかくれんぼしたり、
好きな人の話をして喜んでいたり、
と、部活動を真面目に行っていなかった私だが
当然コンクールなんかの会場に行くことがあった。
(はい、真面目にやっていた方はごめんなさいね。)


で、確かそのコンクールの時だっただろうか。


当時ある芸人さんに嵌っていた私。
私と同じクラリネットパートの子も、
その芸人さんに嵌っていた。

コンクールが終わって、
楽器を学校に運び戻す作業をしていた時。


『この楽器で最後かな?』


突然、知らない男の人が私達に話しかけてきた。


『○○○○(嵌っていた芸人)にちょお似てる!!!!!w』

私達は口を揃えて叫んだ。



彼は戸惑っていた。
そりゃそうだろう。

『この楽器で最後なのか』と聞いているのに、
返ってきた言葉は回答になっていない。
しかも、一般には有名ではない芸人の名前を
あげられたのだ。
挙句、笑われている。

裏達『ちょおタイプなんですけどもw』

芸人『・・・・(苦笑)。で、これで最後かな?』

裏達『ねえねえ、どこの高校ですか!?』(話聞けよ)

芸人『え、一応社会人だけど・・・で、これで最・・・』

裏達『ええ!社会人に見えないよwww』(失礼)

芸人『元気だねえw俺は、これでも一応ここに仕事しにきてるんだよwで、これで』

裏達『ないないwwww』(更に失礼)

芸人『だから本当なんだってばw一応、公務員ですよ、で』

裏達『ええええええええええwwwwwwwww』(極めて失礼)



私達だけで話が盛り上がってしまい、
芸人さんの足止めをしてしまったことにも気づかず、
延々と質問攻めを食らわした。


裏達『ファンレター出すから、住所教えてよwwww』

芸人『仕事中だからさwその辺は君の同級生に聞いてごらんよw』


話を聞くと、どうやら
私のクラスにいとこがいると言う。


『え、誰!?』

すかさず、私は聞いた。


『中園亜紀子(仮名)』


その名前に私は驚いた。


『中園』という苗字のクラスメイトは
彼女しかいない。


いや、全校生徒を探しても、
『中園』は彼女だけだ。


雅人と付き合ってる噂のある亜紀子ちゃんのことだ。


一緒にいた、同じパートの部員が私に言う。

『え!?裏おんなの恋のライバルじゃんwすごい偶然だねw』








・・・・続く

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2007年11月24日 [23:37] AV女優になる前のお話 

今となれば泡恋。

中学3年の頃。


クラスメイトに、事ある毎に
私をいじってくる男子がいた。


名前は慎一(仮名)。



彼は、私のことを
なぜか『ウォーズマン』と呼んだ。※きんにくマン知ってる人は想像してどうぞ笑ってくれ。



私は『女じゃ( ゚Д゚)ドルァ!!』と怒るが、
彼はそんな私を見て笑う。


それでも、彼は仲のいい男子グループの中の一人。
いつの頃からか、意識するようになっていた。




そんな彼には、ひとつの噂があった。







ホモ疑惑。





好きな男子がホモ疑惑。




多感な時期に恋した相手がホモ疑惑。












辛かった。




思春期に恋した相手に
ウォーズマンと呼ばれ、
更に異性に興味がないのかも
知れないのだ。




叶わぬ恋なのだろうか。





私は、仲の良い同じグループの男子である
雅人(仮名)に手紙を書いた。





『バカにされるの覚悟で言うけど、
実は、慎一のことを好きなんだ。
本当にホモなのかな?
私にはチャンスこないのかな?
よかったら、相談乗ってもらえない?』


確かこんな内容だった。





翌日、雅人は私に手紙をくれた。


『ラブレターかと思って、すっげえドキドキしたのに、
相談でがっかりしたじゃねえか。
ひでえな。
でもよく考えたら、裏おんなはノートの切れ端にラブレター書くほど
無神経じゃないよな(笑
つーか俺、裏おんなの恋愛相談乗るほど、人のいいやつじゃないぞ。
まあ、いいけど。
本題だけど、慎一はホモだと思うに一票。
別に男に告ったとか襲ったとかって噂はないけど、
あいつなんか女っぽいからなあ。
女と付き合うとかいう感じじゃないし、
あいつの場合は、誰に告られても逃げ回りそうだ。
探ってやる程度ならしてみようか?
つーか、なんで慎一なのか分かんねえ(笑
俺の方が裏おんなと仲いいじゃん(笑
顔悪い分、女に優しくしてるつもりだし。
俺、何やってるんだろう。まあいいや。』


そんな感じの返事だった。


この文章を見て、普通の女子はどう思うだろうか?
雅人は私に告白されることを期待していたのだろうか?
そんな思いがよぎった。


はっきり言うが、本人も認めているとおり、
雅人は顔が悪い。
ガッツとか、後には麻原とかいうあだ名がつけられたりもした。
建前でも否定できない。
でも、人一倍優しいヤツだ。



私と雅人は定期的に手紙のやり取りを
するようになった。



異性に相談に乗ってもらえる環境を作り出した私。
男目線でのアドバイスがもらえるのだ。
当時は『オイラって賢い』と思った。


慎一の中の私が、
いつかウォーズマンでなくなる日が来るのだろうか。
淡い期待でした。








しかし、私はこの後・・・・








雅人に恋をしてしまいました。









ありがちな展開に、
自分でもびっくり。



というか、あんな返事を貰ったら、
誰だって意識するわ。




相談に乗ってもらっているはずが、
雅人は誰が好きなのか、
そればかりが気になっていた。



当時、雅人はあるクラスメイトと噂があった。
彼女の名前は亜紀子(仮名)。
女子バレー部。

雅人も男子バレー部だった。
一緒に帰ってる、なんて噂も聞いた。


吹奏楽部だった私には、
チャンスがない。



悩みに悩み、
クラスのリーダー格の男子に聞き込みをした。


聞けば、やっぱり二人は付き合っているらしかった。
しかし、それは冷やかしなのか、真実なのか
私には判断できなかった。


雅人に聞いてみた。
例によって、手紙のやり取りの中で。

すると、雅人からこんな返事を貰った。


『付き合ってるわけじゃないよ。
つーか、俺のこと好きなわけじゃないんだから、
そんなこと気にするなよ。』


ああ、そうだった。
私は慎一が好きだということになっていたんだった。


でももう、慎一のことを考える時間が
私の中には1秒もなかった。

雅人のことばかり考えてた。



付き合っているわけじゃない。
その言葉、信じていいのだろうか。
冷やかしから逃げるための言葉なのだろうか。

私は、それから初めて、雅人に気持ちを伝えた。


返事は実にあやふやなものだった。


『嫌いじゃないというか、好きなんだけど、
ちょっと分かんない。
亜紀子ちゃんのこともあるし。』(なんだそれ)


困っているのがよく分かった。



当時雅人が亜紀子ちゃんと付き合っていたことを
きちんと知ったのは、それから数年後のことでした。


私を傷つけたくなかったからなのか、
両方キープしておきたかったのか、
定かではない。







・・・・続く


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2007年11月12日 [01:48] AV女優になる前のお話 

肉体は消えても、記憶は残る

↓Open.

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2006年05月15日 [20:15] AV女優になる前のお話 

オトモダチ。

昔、夜一人で歩いていたら、
後ろの方で金属質のものが落ちる音がした。

気にしないで歩き続ける。

すると、
陽気なイタリア人と思われる男が声をかけてきた。



男『ボナセーラ!オネエサン、オトシマシタヨ』



ジッポを見せてくる。

(それ、お前が落としたお前の物だろ・・・
ハンカチ落としの逆バージョンかよ・・・)

と思いながら
シカトして歩き続ける私。


それでも着いてくる男。



男『ワタシ、オナカスイテル。イッショニゴハンタベマセンカ?』



裏『結構です』


男『オウ!バンバミーア!』

裏『!?』
突然のデカイ声にちょっとビビる私。


男『デハ、ビールノミニイキマショウ!ワタシ、ピザタベル。オネエサン、ビールノム。』


裏『いや、だから結構ですってば。』

男『ナンデオコッテルンデスカ?ア、タバコ、スイマスカ?』


マルボロを差し出してくる男。



裏『いりません』


男『オコッタカオモカワイイデスネ。ワタシ、コノサキニオイシイオミセシッテル。イキマショウ』


裏『他の人と行ってくださいよ。私行きたくないし。』


男『オウ!バンバミーア!!』

裏『!?』
またまたビビる私。


男『ワタシコウイウモノデス。』

名刺を差し出してくる男。
名刺を押しつけられて受け取る私。

男『イマカラオトモダチニナル。オトモダチハイッショニゴハンタベル』


裏『はあ?』


なんだか超訳の分からないペースに混乱しながら
歩き続けていると、
いきなり男は私の腰を抱いてきた。


裏『!?ちょっと何するんすか!?』

男『トモダチ。ナカヨシ。ゴハンイキマショウ』

裏『だから行かないってば!これは失礼でしょ!?止めてください!』

男『ゴメンナサイ。マダニホンキタバカリ。』

裏『その割には日本語がお上手ですね』

男『アリガトウ』

裏『(いや、誉めたんじゃないんだけど)』

男『カワイイデスネ、イッショニゴハンタベニイキタイ』

裏『(しつけー)』

男『ゼッタイオイシイカラ。』

裏『いくらおいしくてもあなたと一緒にご飯食べる気ありませんから』

男『キョウイチニチダケデイイデスカラ、カノジョにナッテクダサイ』

裏『はあ?無理、無理無理w』

男『ワタシガコンナニオネガイシテルンデスカラ』

裏『私が、って言われても私アンタ知らないし。』

男『イッショニイッテクレナイナラオコリマスヨ!』

裏『じゃ、すぐそこにある警察に一緒に行きましょうか(´ー`)』

あと10メートルほど先にあった交番を指差しました。
男は私に渡した自分の名刺を奪い取り、

『チャオ!』

と言い残し、走って逃げていきました。



中野駅から中野サンモールを通り
早稲田通りの交番付近まで着いてこられたら
さすがにビビります。

イタリア人だったのかはいまだ分かりませんが、
イタリア人のナンパは強引だって言いますし。
怖いナンパだったなあ。


あの通りでナンパされて
一番不意を付かれたのが
私を追い越して
『腹減ったなあ~』
と言い、突然後ろを向いて
『吉牛食べに行きませんか?』
だった。
カラオケや居酒屋ではないところに
下心が感じず、笑えたので
吉牛ではなかったけど、ファミレスに行った。
それからお友達になって
何度か遊んだりもした。
良いお友達で終わりました。



怖かったのはね、
朝起きたらドアのトコに手紙が刺さってたことがあった。


ドアを開けると
ひらひらと手紙が落ちたので



なんだろうと思って
見てみると


封筒には
『○○○号室のおねえさんへ』
と書いてある。

封を切り、開けて見ると



『きれいなおねえさんへ。
突然のお手紙ごめんなさい。
何度か街であなたのことを見かけ
きれいな人だなと思っていました。
この間偶然あなたがこの家から出てくるのを見かけ、
それからあなたの家の前を通るのが嬉しくて仕方ありません。
僕はあなたのことを好きになってしまいました。
もっとあなたのことが知りたいです。
僕と友達になってください。
もし良かったら、今度ご飯でも食べに行きませんか?
もちろん僕がおごります!
連絡待ってます』

と、鉛筆で書かれていました。





その瞬間鳥肌ですよ。


もう、全身ブワッと。


これは恐怖ですよ。



知らない男が、私を
私の知らないところから見てるんですから。


しかも、告られたその時でも
相手は私のことを知っていても
私は相手のことを何一つ知らない。
顔さえ知らない。


『きれいなおねえさんへ』
がまた不気味で怖い。


ポストに入れずにドアに挟むってのがまた怖い。
知らない男が玄関前まで来たってことですから。



当時付き合っていた彼は

『おもしろそうじゃんw俺、お前らのことつけるから、
飯おごってもらいに行ってきてみれば?w』

と言いましたが
私は

『危ないよこんなの。何があるかわかんない。
近寄り方に危険な匂いを感じる!』


と言って、その人に連絡することはありませんでした。



それからすぐ!一週間後にですよ!


好意を持っていると言い、女性をおびき寄せ、
その女性が殺されたという報道がありました。


この事件は単なる偶然で、
手紙をくれた人は、
そういう気持ちは全くなかったのかも知れませんが
もう恐怖でした。



行かなくて良かった。



行けと言った当時の彼氏が信じられんわ。




















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